檜原村はすっかり秋模様。
朝晩は寒いぐらい。
今年の夏は、結局熱帯夜ゼロでした。
檜原村の秋といえば、祭りの季節です。
各集落で郷土芸能が催され、村に住む者にとっては練習などで夜中まで忙しい季節でもあります。
夜、普段は静かな集落に、笛や鼓の音が静かに響きます。
とても素敵な季節です。
本日、8月29日は湯久保地区において獅子舞が奉納されます。急坂を登った空に近い集落で、舞われる獅子舞はとても幻想的で独特な世界観があります。
この獅子舞には、吉田尚樹と飯塚達郎、大塚潤子が参加します。
そして、9月5日は私の住む小沢で、東京都の無形文化財第1号でもある「小沢式三番」が催されます。
今後は、東京美林倶楽部として、檜原村内の郷土芸能をうまく組み合わせたイベントも開催したいと思っています。
さて、当社東京チェンソーズでは、イベントの開催に力を入れています。
看板イベントのツリークライミングは10回/年以上開催。今年は現時点で200人以上の方々が檜原村でツリークライミングを体験しました。
今年は残り3回。
森のライフスタイル研究所様主催(9/26・11/21)
都民の森様主催(10/3)
ご興味のある方はぜひ一度ご参加ください!
そもそも、イチ林業会社がなぜイベントに力を入れているのか。理由は大きく二つあります。
①林業系のイベントそのものに対する需要がある。・・・イベント業務が収益の柱になる可能性がある。
元々、会社の定款の三番目の位置付けとして、森林を活かしたイベントの企画・制作・運営を置いています。
公の機関から委託を受けて開催することもあります。
例えば、昨年の夏と秋に、村の委託を受けて「檜原村の薪」をPRするイベント「薪フェス」を始めました。
そして、今年も先週の8/22〜23に開催された「払沢の滝祭り」に合わせて、「薪フェス2015」を同時開催しています。
②お客様との接点となる。・・・・・・会社のことを知っていただき、できればファンになってもらいたい。
東京美林倶楽部がまさにこれにあたります。
人と人のつながりを大事にしたい。
林業は孤独な商売です。
ひっそりと人知れず山の中で作業をしています。
普段、人の目に触れることはありません。
イベントを通じて、少しでも林業について知ってもらいたいと思っています。
当社のイベントコンセプトは、
洗練されたイベントではなく、
温かみがある隣の家のお兄さん、お姉さんがやっているイベントです。
今年の滝祭りで、
夏に行ったツリークライミングのイベントに来ていた男の子が、「あおちゃん」と声をかけてくれました。
これほど嬉しいことはありませんよね!
林業の世界は、まだまだ未開拓なところが多そうです。
イベントもそうだと思います。
今後も、新しくニーズにあったイベント展開を発掘していきたいと思います。
東京という立地にあって、東京の人たちからよく見える林業会社でありたい。
そのためにもイベントは、街と山との大事な接点なのです。
そして、とても恵まれたのは、会社のスタッフがみんなイベントを楽しんでくれていること。
現場仕事をしながら、頻繁にイベントをこなすのは並大抵のことではできないんです。
これらのイベント開催を、どのような事業展開につなげていくかが肝心です。
また次回、そのようなお話ができればと思います。
(青木)