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「A BOX」という木の箱

 皆さま、まいどご無沙汰しております。暑さも過ぎ、過ごしやすい季節になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私は前々回のブログでもお伝えしていました9月10日に長野県で行われた戸隠トレイルランレースに参加してきました。
これまで、少しずつ練習をしてきましたので、なんとか余裕を持って完走でき、戸隠神社周辺の豊かな自然と文化に大いに堪能することができました。

さらに嬉しかったことは、このような大会で東京美林倶楽部のお仲間にも会えたこと。まさか!と思いますが、東京美林倶楽部の会員の方には価値観が近い方が多いようですので、このような巡り合わせもまだまだありそうな予感がしています。
次回は湘南国際マラソンにて初めてのフルマラソンに挑戦します。もしかしたら、また誰かにお会いできるかもしれませんね。

東京美林倶楽部のお仲間とパチリ。

さて、そんな自然三昧な生活を送っておりますが、仕事もしていますよ!最近は、会社の理念の実現に向けて邁進しています。当社の企業理念にある「美しい森林を育み、活かし、届けます」という一文に沿って、山の木を伐採・搬出することをはじめ、少しずつ実行してまいりました。

当初より、せっかく木を届けるのだから、顔の見える商売をしたいよねという話になり、できるだけ販売していただけるお店や使ってくれるお客様が見えるような売り方を目指してきましたが、このたび、さらに一歩進んで一般のお客さまに直接「森林を届ける」という体制が整ってまいりました。

これまで、伐採した木は元玉から四番玉くらいまでTOKYOWOOD普及協会さま向けの構造材用丸太やあきがわ木工連さま向けの什器、内装用材などの販売を中心に行ってきましたが、その中で行き先のない材料に一等材がありました。一等材とは大小の節がたくさんある板です。この材料の行き先を考えないといけないなと思っていたところ、aemonoプロジェクトからお話が舞い込みました。
このプロジェクトは、メンバーそれぞれのノウハウとネットワークを駆使して、少数生産のプロダクトを発想し、製品化していくというもの。「解放されたデザインの創造性」と「培われた製造の技術力」というふたつの視点を大切に、じっくりと話をしながら、「和え物」のように多様なデザイン、素材、技法、流通を商品ごとに融合させ、継続化できる新しい仕組みを追求していくプロジェクトです。
このプロジェクトの中で、私たちはA BOXという木の箱を作ることになりました。
メンバーは、このプロジェクトの牽引役のSOLO神梓さん、デザイナー担当の真喜志奈美さん、加工担当の小野木工製作所の小野社長、当社からは関谷駿が各種調整・加工・検品を担当、素材管理は木材販売シニアマネージャー吉田尚樹、販売担当として飯塚潤子が関わりました。

この山で採れた約50年生のスギやサワラ。

製材は小泉製材所にお願いしました。

製材直後は上下逆さまにして2ヶ月ほど天日乾燥します。

検品作業中の関谷。

これまで、私たちは半年かけてじっくりとプロジェクトを進めてまいりました。真喜志さんや神さんたちには現場にて材料が生まれた山の様子や木材の天然乾燥状態も確認していただき、今回の素材には天然乾燥の一等材で進めていくことを決まりました。真喜志さんたちからは一等材は節はあるけれども、その分A BOXに個性が表れるのでお客様のニーズに合うのではないかというご提案を受け、こちらからは天然乾燥材を使うことで、人工乾燥のように重油を使用しなくて済むことと、天日乾燥でのびのびと乾燥させることで、より天然木らしい手触りや香りを楽しめ、天然乾燥独特のツヤが出ることで、人工塗料を使わなくても済むのではないかということを提案させていただきました。
関谷と吉田を中心に材料の供給体制や乾燥基準、加工、仕上げ、検品作業などについて小野社長も交え調整を進めてきました。

 

様々なところで木の箱は売られています。しかし、このA BOXのように、デザイナーによって極限まで考え抜かれ、丁寧に乾燥した素材と確かな技術を元につくられた木の箱は他にはないのではないでしょうか。シンプルで美しく、何世代にも渡って使えるしっかりと作られたちょっとワイルドな木の箱に仕上がりました。

7月にDESIGN小石川で展示会へ搬入している様子

展示会では多くの方から好評いただきました。

これまで素材販売が中心でしたが、このプロジェクトに参加することで、初めて商品の販売元としてA BOXに関わり、様々な勉強をさせていただきました。不慣れではありますが、当社の飯塚と神さんで相談しながらゆっくりと販売体制を進めています。
現在、10/5(水)〜11/1(水)まで表参道のGOOD DESIGN SHOP TOKYOさんで販売しております。お近くにお寄りの際は、ぜひ一度手に取ってご覧いただければ幸いです。きっと檜原村の森の息吹を感じていただけると思います。
aemonoプロジェクトについて http://solosolo.co.jp/aemono-project/

CasaBLUTUSでの紹介記事      https://casabrutus.com/design/52161

弊社ホームページでの販売も承っております。http://tokyo-chainsaws.jp/delivery/a-box/

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